「あれ、このアプリ、なんだろ？」
不倫が発覚して再構築を選んだとき、旦那は確かに言いました。
「彼女の連絡先も、写真も全部消したよ」「彼女とは完全に切れた」って。
信じた私が馬鹿だったのか？
家族のためにもう一度信じてみようと思った気持ちを、こんな形で踏みにじるなんて。
旦那の携帯に見慣れない計算機アプリがあることに気づきました。
最初は普通の計算機だと思いました。でも、どこか引っかかる感覚があったんです。
「まさかね…」と半信半疑で開いてみると、そこには「隠しフォルダ」の構造が。
テレビで見たことを思い出しました。
「男は簡単に思い出を消せない。隠しフォルダアプリに写真を残していることもある」って。
嫌な予感がしました。
そして、パスワード入力画面が現れた瞬間、全身に嫌な汗が流れました。
「パスワード？」
学生時代から付き合って、旦那が使うパスワードなんてわかってる。
「サレ妻の勘、舐めるなよ！」と思いながら、使いそうな数字を、震える手で入力しました。
フォルダが開いた瞬間、目に飛び込んできたのは…。
「消した」と言った不倫相手との写真、動画、デートの記録が保管されていました。
これまでに見たデートやラブホテルの写真も十分ショックでしたが、今回見つけた写真はさらに心をえぐるものでした。
怒りで頭が真っ白になる中、それでも手は止まらず、全部を確認しました。
その中に見たことがない、写真があったんです。
ファミレスで不倫相手が座っている写真。
でも、手に紙切れを持っている。
その紙切れには、携帯メールであろうアドレスが書かれていました。
あ、そうか、ラインは表向きできないから携帯のメールで連絡し合おうって？
やっぱり最初から不倫相手と切れる気なんてなかったんだな…。
どこまで私をバカにするのか…。
信じた私が悪いのか、それともその気持ちを踏みにじった旦那が最低なのか。
もう答えなんてわからない。
ただひとつ確かなのは、私はもう旦那の眼中にいないということ。
私はただの「子どもの母親」なんだな…。
私はもう必要ないんだな…。
約束なんて何の意味もない。
再構築なんて、ただ子どもと離れたくないだけの言い訳だったんだ。
こんな人を信じた私が悪いと言うなら、それでもいい。
でも、こんな形で裏切られるくらいなら、最初から信じなければよかった。
隠しフォルダ…。旦那のそんな姑息なやり方を目にした瞬間、私は旦那を信じる気持ちをすべて失いました。
もう戻る気なんてありません。戻る価値もないと気づかせてくれたのですから。
でも、ただの怒りや悲しみだけでは終わりませんでした。
「冷静に行動しよう。」
そう決めました。
不倫問題を解決するためには、まず動かぬ証拠が必要です。
今回の隠しフォルダでいくつかの証拠は得られましたが、慰謝料請求や離婚調停ではこれだけでは弱いかもしれません。
専門家の力を借りるべきだと感じました。
隠しフォルダのような状況に気づいたとき、最初にするべきことは確かな証拠を掴むことです。
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